あなたは「ずっと真夜中でいいのに。」をご存知だろうか??
そう。この動画の人達である。
人達っていうのもあれなんですけれども。とりあえずバンドじゃないらしい。かといってボカロでもないし。謎。
ほんと、いきなり出てきたよね。マジで。僕がなんでこの動画を見つけたのかっていうと、よくYoutubeの関連動画に出てきたから。
友達も関連動画経由で見つけたらしいんだけれども。ほんといきなり出現したよね。
ちなみに再生数は現在990万。初の動画でこれ。しかも5か月前にアップされたばかり。ただの化物。
で、動画を再生したらもう僕は「ずっと真夜中でいいのに。」のとりこになってしまったわけですよ。
ということで、そんな「ずっと真夜中でいいのに」(以下略称「ずとまよ」)の魅力についてこの記事では語っていきたいと思います。
Contents
「ずっと真夜中でいいのに。」とは?
僕もいろいろググって調べてみたんですけれども。
ボーカルである「ACAね」さんによってはじめられたソロプロデュース的な何かっぽいです。詳しいことはよくわかりません。
ずっと真夜中でいいのに。の
新曲 『ヒューマノイド』
イラストは sakiyamaさん。
アレンジは 関口晶大さん ラムシーニさん
Naoki Itaiさんです。属されませぬよう。人間人https://t.co/9Xy9FoReCf pic.twitter.com/clP98XUAlx
— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2018年11月6日
現在発表されている曲の作詞作曲は全て「ACAね」さんが担当しています。
とりあえずACAねさんを中心としたバンド的な何かてきなあれです。(分からん。
ちなみに「秒針を噛む」の編曲を担当しているぬゆりさんの一番再生されている曲【80万回】
ずとまよは多分バンドではない。凄く新しい音楽制作の形です。これ、ちょっと音楽の革命だと密かに僕は思っているんですけれども、あとで解説しますね。
MVは今のところ全部同じ人で、演奏している人は曲ごとに編成が変わってるっぽいです。
とりあえずざっくばらんに第一印象を言うと、「曲も声も、演奏も、動画も全部ハイクオリティ過ぎて、こりゃ伸びるわ。」って感じです。
でも、これだけじゃ面白くないというか。やっぱり音楽ヲタとして深くここは考えてみました。
するとね、びっくりするぐらいいろいろ見えてきました。
めちゃめちゃYoutube映えを考えられてる
【この曲の編曲を担当しているボカロPは100回嘔吐さん】
現在、ずとまよの曲は3曲発表されているんですけれども。
とにかくYoutube映えがヤバい。
すんごいネットの音楽っていうことが意識されている。
MVが最強
「秒針を噛む」と「脳裏上のクラッカー」のMVはWabokuという方が担当されています。
【アニメーションMV】
脳裏上のクラッカー / ずっと真夜中でいいのに。https://t.co/tjzMKkA2F0「秒針を噛む」に引き続きMVを担当いたしました☀
今回は人形アニメーションも入れちゃってます。楽しく見てもらえると幸いです◎ pic.twitter.com/iaheu9dcyh— Waboku@デザフェスA-269 (@waboku2015) 2018年10月2日
Wabokuさんといえば、今や1600万再生を超えるEveの「お気に召すまま」だったり
ボカロPの中でもトップオブトップで人気のあるOrangestarの「快晴」のMVを担当されております。
どちらの曲も、とくにボカロや歌ってみた界隈の曲を聴く人ならば絶対知っているのではないでしょうか??
とにかく、そんなWabokuさんへ動画を頼んでしまうあたり、力の入りようがヤバい。
そして、「ずとまよ」の曲のMVを見る限りでも、めちゃめちゃサブカル女子ウケしそうでありますよね。
ぶっ刺さり。MVだけでもう心臓射抜かれるというか。
中二病の人がソードマスターヤマトとか、エターナルフォースブリザードっていう言葉に条件反射的に興奮してしまうのとおんなじ感覚で10代~20代前半のサブカル女子にぶっ刺さりそうな絵柄と雰囲気ですよね。これだけで強い。
疾走感と目まぐるしく変わる曲調がYoutube映え過ぎる。
Youtubeを日常的に見る人ならわかると思うんですけれども。
Youtube”r”の動画ってとにかく間をカットして、テンポを良くして、死ぬ気で視聴者を飽きさせない工夫がめちゃめちゃされてますよね。
それと同じようなことが「ずとまよ」の曲の中でも起きてます。
もう、疾走感とキャッチーさとか、早口な感じとか、めまぐるしく変わっていく展開とか、叫ぶ感じとか、とにかくすんごく刺激が強い。情報量がハンパじゃない。
そんな曲を聴いてたらあれよあれよと、曲が終わってしまって「….!?」って感じでまた再生してしまう。
すんごい中毒性。「秒針を噛む」とか「脳裏上のクラッカー」、改めて聞いてみてください。情報量がすんごいの。
今時の人達は、ただでさえ娯楽が多すぎるので、バラードなんて聞いてられないんですよ。とにかく刺激が強いものがウケる。
名も知れ渡ってないアーティストならなおさらで、いかにキャッチーで刺激が強い曲で視聴者をくぎ付けにするか。
それがネット音楽で勝負する定石なんですけれども、さすがプロです。100万点合格です。
ソロでもない、バンドでもない。新しい制作体制
【この曲の編曲は関口晶大, ラムシーニ, Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)】
曲の良さも誉めたんですけれども。
この「ずとまよ」の爆発って、ネット社会の中で発達してきた新しい制作体制にもあるんじゃないのかな~って思ったりもします。
とりあえず以下のチャートを見て欲しい。
超優秀なシンガーソングライターであるACAねさんが、若者の鬱屈した気持ちを代弁するような曲をつくって歌う。
【若い女の子がうたうということが超重要。しかもACAねさんは若者の気持ちのリアルな代弁者でもあるので、めちゃめちゃ共感できる歌詞が書けるし、なにより若者に感情にぶっ刺さる】
⇩
ボカロPなどの編曲家が、ACAねさんのダイヤの原石的な、粗削りな曲をピッカピカに磨きぬいて超絶良い感じに編曲。
【ボカロPなので、ネットで受ける音楽は知り尽くしているはず】
⇩
プロの演奏者に、演奏を依頼。
【ベース、ドラムともにプロの人が担当している。】
⇩
超優秀な動画×絵師である「Waboku」さんなどにMV制作を依頼。
⇩
Youtubeに動画アップ。
それぞれの制作者のSNS(Twitter)にはたくさんのフォロワー(ファン)がいるので、そこから宣伝することによってあっという間に拡散。
⇩
いきなり動画の再生数が急上昇するので、他の動画の関連にも出てくるようになる。
Youtubeの急上昇などに乗る。
⇩
あとは再生回数が再生回数を呼ぶスパイラル。
最終的に制作者たちとは全くつながりのない僕のようなところにまで音楽が届く
こんな感じです。凄くないですかこの流れ。完全にネットをハックしてます。
MVを途中でぶった切ったりするメジャー事務所の人たちにも見習ってもらいたい鮮やか過ぎる流れ。
確かに「ずとまよ」の制作物がめちゃめちゃ完成度高いっていうのもあるんですけれども、これほどMVの再生数が伸びて有名になっているのは、このようなストーリーがあったからじゃないのかなと勝手に僕は思っています。
テレビで流れるようなメジャー過ぎる音楽はいろんな意味で終わってるし、メジャーにいるようなプロが音楽作ってYoutubeに音楽あげてもあんまり再生数伸びないし、バンドの音楽もちょっと終わってきてるな~っていうなか、僕たちの知らない間にこうやってネット上でそれに特化した人たちの戦術が、独自の進化を遂げていたんだな~って一人で感心している真夜中です。
ということで、11月14日にはEPも出る感じで、ますます目が離せない「ずとまよ」。
要チェックです。それでは。
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