天気の子を見に行ってい来たのでその感想をつらつらと語っていきたいと思います。
ネタバレナシの感想【天気の子はヲタクもミーハーも楽しめるドエンタメ】
まずはネタバレナシの感想を。
僕が天気の子を見に行ったのは、公開二日目の20日。
彼女と一緒に見に行きました。
で、まぁ、結論から言うと、めちゃめちゃ最高でした。
どんなふうに最高だったかというと、もうね、とにかく尖ってました。
老若男女全員が楽しめるそういう甘いもんじゃなくて、
「好きな人は好き!嫌いな人は嫌い!」
そういう作品だと思います。で、僕は断然好きな方です。
内容的に結構非モテヲタク、もしくは過去に非モテでヲタクだった経験がある人とかだったらぶっ刺さるんじゃないかなと思います。
アニヲタ大喚起。
逆に、頭のお堅いオトナだったり、なんというか、セクシャルな問題に関して敏感な女性なんかは、あんまり刺さらないかもしれないですね。
ほんとに新海誠の性癖全開の映画ですので。
じゃあ、「ミーハーな女の子は楽しめないの??」
ってなるし、僕もヲタクとして凄く楽しめたもんだから、普段あんまりアニメを見ない彼女は逆に楽しめたのかなー?とか不安になったんですけれども。
しかし、ミーハーな彼女もしっかり楽しんでました。
なんなら、「君の名は。は泣けなかったけれど、天気の子はめっちゃ泣けた!!」
って言ってたので、ミーハーなJKとかJDとかゆるふわOL的思考をお持ちの方でもばっちり楽しめる作品になってるんじゃないかなと。
むしろ、細かいことを考えずにただ直観的に映画を楽しむ系の人が一番天気の子を楽しめるんじゃないかなと思ったりします。
つかね、ほんと細かいことは良いんですよね。
もうね、相変わらず映像が綺麗過ぎるし、RADWIMPSの音楽は最高だしでそれだけで見る価値のある映画だと思います。
では以下ネタバレアリで感想を書いていきます。
最高に尖ってた
事前に、新海誠監督も「怒られるような作品を作った」と言っていたように、作品としてガンガンに尖っていたように思います。
思い出せる範囲で言えば、
ちょっとエッチな大学生のお姉さんだとか。
高校生と中学生が小学生を連れてラブホに行くシチュとか。
世界を犠牲にして好きな人を救うだとか。
もう見る人が見れば、隙だらけでしょこれ。
例えば、「君の名は。」を見た人の中で、
「三葉の体に入った瀧が、おっぱいを揉む描写が気に入らねえ。」
とか言う人もいましたけれども。
今回の天気の子では、そういう性的な描写もたくさん出てきます。
帆高が夏美のおっぱいを思わず見ちゃうシーンとかね。
まぁ見る人が見れば不快なんでしょう。
監督が「コンプラ?うるせえ、俺の映画じゃ!!俺の好きにさせろ!!」と言わんばかりに。
もうね、僕はそういう監督の姿勢にエールを送りたい。
だって、何かを表現したら、絶対に誰か傷つくし不快なことが起きるっていうのは避けられないことで。
批判だとかコンプラを気にしてたら、エロとかグロとか、暴力表現とかさ、そういうのが全然できないくそつまんねえくそつまんねえ作品ができちゃうわけですよ。
もうね、不快を全部取り除いた作品が見たいっていうんなら、アンパンマンでも見てろっちゅー話なわけですよ。
つか、アンパンマンですら暴力表現あるしな。「あんぱーんち」つって。
何かと難癖付ける人は、アンパンマンという作品に対しても、「バイキンマンが可哀そうだからアンパンチが良くない」とか言い出すんですかね??
なんか話が逸れてきたからここらへんで辞めるけど。
まぁ、とにかく新海誠さんは、「君の名は。」の大成功で脚光を浴び、そんな大注目のなかわらわらと湧いてくる批判の雨にびびることなく、自分の表現したいものを表現するというスタンスを取ってくれたこと、僕はそれが凄く嬉しかったです。
応援したいです。
帆高の決断について
最終的に穂高は世界を変えてでも、東京に雨が降り続けるというバッドエンディング的な選択をしてでも、陽菜と一緒に生きていきたいといいう決断を下します。
この決断についても、謎の正義感を振りかざした倫理警察の人達が、
「は?一人の女の子のためだけに、どれだけ世界の人達に迷惑をかけるんだ?その選択をするという表現はどうなんだ!?」
と騒ぎながらやってきそうなわけですが。
というか、新海誠は、分かってて、こういうエンディングにしたんだと。
倫理警察に喧嘩を売りに行ったんだと思います。
「世界はどうなったっていい。君の事が好きなんだ!!」
もうね、最高だと思います。
いや、当然、現実でこういう選択したらダメなんだけど。
でも、ほんとに好きな人がいるときって、こういう選択をしちゃうことってない?
つか、大なり小なり、誰しもあると思うんですよ。
好きな人と一緒にいれるなら、親に迷惑をかけたっていい。門限なんてしるか!
そういう話です。
で、なんというか、ある種こういう若さというか、突っ走っちゃう感じね。
今現在ティーンの人は、帆高と陽菜に共感して、で、今現在大人の人達は、
「わー、自分たちもそういう痛いときがあったなぁ」
とか思ったり、大人側である安井刑事や、圭介の気持ちに共感できたりね。
いろんな世代で、いろんな楽しみ方ができる。ここもポイントだよね。
RADWIMPSの曲について
劇中の音楽は、全部RADが制作していて、もう終始鳥肌立ちっぱなしのクライマックスなんて全身から汁という汁が噴き出すぐ来局が全部最高なんだけれども。
個人的に思ったのが、ほんとに天気の子のストーリーと、野田洋次郎の世界観がマッチしてるなっていう。
特に、君の事が好きすぎて、もはや客観性なんてなくなって、もはや周りにドン引きされるレベルになってる感じ。
RADWIMPS、特に初期の歌なんて、もう君の事が好きすぎて狂いそう。って感じなんですけれど、まさに天気の子における帆高がそれなんだよね。
君の事が好きで、周りのことが見えなくなって、青臭くて、ダサくって、君さえいてくれれば世界なんてどうでもいいって思っちゃう感じが完全に野田洋次郎の思想なんだわ。
映画を見ながら僕が思い出してたのが、「ます。」という曲。
歌詞が完全に保高なんです。
とくに、
あなた一人と他全人類どちらか一つ救うとしたら
どっちだろかな?
迷わずYou!
って部分ね。完全に帆高です。
こういうことを平然と言えちゃう感じがね、天気の子と野田洋次郎のマッチングの良さを表してるよね。
総合的な感想
物語の粗だとか、倫理的な問題だとか、そういう細かいことを指摘しだしだたら、キリがないです。
そういうことが気になる人にとってこの映画は、もうスキだらけというか、楽しめれない気もします。
しかし、そういう細かい問題が気にならないくらい、この映画が最高っていうことは事実というか、もう僕は大好きです。
びっくりするぐらい映像が綺麗なところとか。
アニヲタなら、超既視感のあるボーイミーツガールなストーリーだとか。
青臭く過ぎる主人公とか。
可愛すぎる女キャラだとか。
これでもかっていうぐらい心をぶち上げてくれるRADWIMPSの楽曲。
もうね、弱点という弱点を、魅力という津波で飲み込んでいく、そんな映画ですわ。
これは理屈で楽しむ映画じゃなくて、直観や感性で楽しむ映画です。
僕はそう思いました。
それでは。

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