油断していた。
実写化という時点で、制作会社の金の匂いというか、特有のアレルギー反応によって、僕はあんまり期待していなかった。
見た結果、、、
だめだ、無理、涙がこらえきれなかった。
てかめっちゃよかった。
とくに愛美ちゃん視点で描かれる最後の回想しーん。ヤバすぎる。映像と音楽が涙腺を刺激して僕の涙のダムは悲しさと切なさで崩壊してしまった。やはり映像の方が刺激がでかいなうん。
配役についてだが、僕はよかったと思う。
福士蒼汰は僕的には少しイケメン過ぎた感はあるし、裸になったときなかなかいい体をしていて、美大生があんな胸筋を持っているだと!?とか思ったけど、まぁそこは俺の嫉妬ですねはい。
小松奈々に関してだけど、最高だった。小松奈々ってなんか、現実離れした、西洋のお人形さんみたいな可愛いさ、そしてなによりあの白い透き通る肌とかが絶妙に可憐さとか儚さ、そして美しさを演出していてとても愛美にマッチしていたと思う。
そして高寿の親友の上山ね。めちゃかっこよかった。モテル男感がムンムンだった。高寿が初めて愛美に電話するシーンとか、コインランドリーで助言するシーンとかな。俺もあんな友達が欲しかったよ。。。とにかく最高だった。大好き。
僕がこの映画で関心したのは、恋愛映画だとか、とにかく泣かせる系映画によくある回想シーンあるじゃん?あれをナチュラルにストーリーの中に入れることが出来た事だと思う。たしかに、回想シーンってのは、泣くためには必要不可欠だと思うわけだが、それを無理やりねじ込んでくる映画があるわけですよ。
なんか、お別れのときとかね、ここで「泣けー!」みたいな感じで入るじゃん。
僕はそういうのじや泣けない。なんか興ざめしちゃう。
でも、今作は、高寿視点のお別れのシーンでは結構あっさりなんすよ。観客は、「あれ、こんなもんか。」って思う。そこからの、愛美視点で描かれる数分間ですよ。あれの存在によって、なんというか、ナチュラルに泣かせるんすよ。愛美の未来(高寿にとっての過去)を描くことによって、とってつけたような回想シーンではなく、愛美の視点のお話として回想シーンの機能を果たしている。そこで「やられたー!」って感じ。泣く。そして愛美にとっての最後のシーン。
高寿の「また会える??」
愛美「うん。会えるよ!」
(セリフうろ覚え)
はい泣くー。(2回目)
こんなん泣くしかないじゃん。。。
高寿はまたこれから会えるけど、愛美はもう会えない。最後のとき。でも会えるよって言うんです。高寿の未来のためにも。愛美のとっての過去のためにも。愛美はもう同い年の高寿とは会えないのに。この悲しさ。切なさ。辛い。。。
この愛美視点の数分間。これがこの映画の核です。
同時に思うんです。こんなに感動できるこの映画の凄さ。1回原作は読んだし、結末も知ってたのに、こんなにこの世界に入ってしまった。
それだけこの映画の完成度が高かったんすね。構成とか映像とか音楽とか役者とか。
うん、もう細かいことはどうでもいい。見てない人は見に行ってくれ。騙されたと思って見に行って泣かされてこい。
終わりっ!
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