例えば好きな人と付き合ってるとするじゃないですか。
当たり前だけど、好きな人と一緒にいるときって凄く幸せな気持ちになる。
幸せで幸せで仕方がない。
一緒に好きな映画を見に行ったり。
オシャレで可愛いカフェでパンケーキを食べてみたり。
動物園でシロクマをみたり。
お家で一緒に鍋をつついたり。
ソファに並んで座ってくだらないバラエティ番組をぼーっとみたり。
休みの日には、お昼前まで寝て、起きて、おなかすいたーって、近所のパン屋さんにご飯を買いに行ったり。
飽きるぐらいキスしたり。
そういう幸せって、あるじゃないですか。
幸せで幸せで仕方がなくて。
頭ン中で幸せ成分がドバドバ出てて、頭がぼーっとして。ふわふわして。
好きな人がいるという幸せ。好きな人と一緒にいる幸せ。
その人の事を考えると幸せな気持ちになる。
好きな人とキスしたりセックスしたりするのは気持ちがいい。
幸せだ。
でも、彼女が帰ったあと。彼女が傍にいない時間。幸せだった分、寂しさに襲われる。
彼女がいない。傍にいない。あんなに近くにいたのに。さっきまで一緒だったのに。
寂しい。
好きな人と一緒に過ごす、幸せな時間。
それは諸刃の剣だ。
幸せな時間は、幸福感が半端じゃない。
もうこんなに幸せな時間を過ごせるのなら、今死んだっていい。
この先何があっても生きていける。
そう思える。
だけど、彼女がいない時間はとっても寂しい。
現実と向き合う時間だ。日常に、現実に向き合わなくちゃいけない。
明日はバイトだ。
そういえば金欠だったな、節約しなくちゃ;
勉強しなくちゃ。
親との関係が上手くいってない。
また、しばらく会えないのかぁ。
この落差よ。
高いとこから、落とされる感じ。
彼女という存在がいなければ、こんなに寂しいという感情は生まれなかったのに。
普通の、たんたんとした日常を過ごしていれば、別にこんなに感情を乱されないのに。
彼女がいなければ、彼女を失うという怖さも生まれなかったのに。
彼女がいなければ、別に幸せな時間を知ることもなく、平穏な時間を過ごせたのに。
彼女がいなければ、彼女のいない時間の寂しさを感じなかったのに。
幸せな時間があるからこそ生じる寂しさ。
そういうとこよ。恋愛のそういうとこ。嫌いよ。