はんぺんのブログだよ。

京都に住んでる大学生のブログ。書きたいことを気の向くままにが基本スタンスだが、最近は音楽成分が高め。

小説「下町ロケット」に僕の思い描いていたネジ工場のおっさんなんて、登場しなかったんや。~感想文~

「町工場のおっさんたちが、一致団結してロケットを作って飛ばすお話。」

 

 

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

 

 

 

 この本、タイトルからしてこんな話が予想できませんか?

 すごい、なんか夢がありそう。町工場って、大企業とは違った、すごい熟練の技術ありそうやん?すんごいネジ作る技術とかありそうじゃん?そういうのを駆使して、「俺たちで大企業が作ったものには負けない、すごいロケット作って宇宙に飛ばしてやるんだ!」

みたいな、夢のあるストーリーを想像しませんか?

 そして、僕理系だし、こういう本読んだら自分の学んでいる分野に希望もてそう!よし、読もう!!ってなるんすよ、理系の学生は、たぶん、少なくとも僕はそう。

 一般の人でも、阿部ちゃんもドラマで主役やってたし、面白さは保証されてるよね、阿部ちゃんとかその他もろもろのおっさんたちがいろんな技術をもちよってロケット作るお話かな?とか思って買うよね?きっとそうだと思うんすよ。

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僕はそう思って買いました。普通に違いました。どうもありがとうございました。

 

この本は、

「ある中小企業が、特許をめぐってほかの企業といざこざするお話。」

です。たぶん。結構(お金的に)泥臭いお話であった。夢もくそもない、まじで。この本に登場する主人公は佃っていう人で、会社の社長をやってるわけなんだけど、常にお金のことで悩んでる。ロケット飛ばすぜとか夢語ってる場合じゃねえ、なんだよ、全然思ってたのと違うじゃん!!

 ほんとに、最初はそんな感じで、なんだよ、「わいの会社のネジは世界一やでっ!(ドヤァ)」みたいな泥臭いおっさん(油まみれてきな意味で)たち登場しないのかよ、ふざけんなよ、こんなの、俺が求めてた泥臭さじゃねーよ!とか思いながら読んでたんだけど、途中から、、、あれ、、これ、すごく、、、面白いやん。。。ってなりましたどうもありがとうございました。

 

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↑(ねじ工場のおっさんのイメージ、右の人ね)

 

 作品全体の雰囲気をイメージするなら半沢直樹っぽかった。あれ、これ半沢直樹っぽいなーとか思いながらよんでたら、まじで原作者おんなじ人だった。

 改めて言うと、この本は中小企業がどうやって資金をやりくりしてて、その企業が仮に特許をもっていたとしたらそれをどのようにして利益にしているのか、また特許を取った場合どのようなことが企業同士で起こりうるのか。が、物語上で語られている気がする。なんか、現実でも特許を巡って企業ってこういういざこざが起きるのかなー、みたいな。そう考えるとこのお話はすごくリアル。というか、リアルをもとにしてこの本は書かれたのかな?とか、思ったり。

 

 ここまで語ってみると、なんか、お金のことばっかりでなんか殺伐としてそー、とか思うかもしれないけど、そうでもないんです。詳しくは書かないがすごく人間味あふれるドラマでもある。共感できるところもあれば、企業に勤めるとこういう苦難があったり、はたまた、こんな喜びもあるんだなーという一種の社会勉強にもなった(ような気がする)。もちろん、登場するキャラクターも魅力的な人ばかりだった。

 

 とにかく、良い意味で裏切られる一冊です。とくに、タイトルを一目見て俺みたいにイメージ持ってしまった人とかいいと思う、いやそうじゃなくても面白いし読みやすいしおすすめだよ。特許の問題を扱った本という意味でも、結構勉強になる本だと思うよ。

 

 

 

 

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)